長苗選抜が他の農業形質に及ぼす影響について
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概要
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近年多肥多収栽培に適応させるために, 育成系統の短稈化が進められてきたが, 同時に短苗の系統が目立つようになり(イナバワセ, アキニシキ, 北陸95号, 北陸100号), これらは短苗すぎて栽培上問題となる場合も考えられる。一方, 機械移植のための施設育苗, トンネル育苗において, 苗を徒長させないために, むしろ短苗の方が扱い易い場合も考え得る。栽培上, 短苗が好ましいか, 長苗が好ましいかは重要な問題であるが, いずれにせよ, 健苗を育苗する技術上の問題であり, 単に苗の長短だけの問題ではないと考えられる。苗の移植後の生育及び初期生育の安定には, やはり長苗の方が好ましい形質であると考えられる。そこで, 苗代期に苗丈による選抜を行なった結果, 苗丈及び他の農業形質にどのような影響が現われるかを検討した。
- 日本作物学会の論文
- 1977-03-16
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