イネおよびレタス幼苗の生長におよぼすステビオシドとその関連化合物の影響
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概要
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ステビオール配糖体であるステビオシド, レバウデオシドB, ステビオシドA_3, ズルコシドAおよびレバウデオシドCを供試して, イネおよびレタス幼苗に対する活性を検討した.イネ矮性種, 短銀坊主の幼苗根部に100μМを処理することで, 供試した6配糖体はいずれも葉鞘の伸長を促進した.しかし普通種, 日本晴に対しては伸長促進活性は認められなかった.またイネ幼苗の子葉鞘に供試成分を滴下した場合でも, 短銀坊主では活性が認められた.一方, レタス幼苗に処理した場合でも, 胚軸ならびに幼根の伸長を促進した.しかしその活性はアグリコンであるステビオールより低かった.これらの結果は処理した植物体中で, シベレリン様物質への転換を示唆するものと考えられる.
- 日本農薬学会の論文
- 1983-11-20
著者
-
岩村 淳一
近畿大・農
-
駒井 功一郎
Department of Chemistry, Faculty of Education, Gifu University
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岩村 淳一
Research Institute of Food Science, Kinki University
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