<総説(学内研究紹介)>ウイルスの宿主自然免疫系からの回避戦略
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In order to establish infection to host cells, viruses suppress or escape from the host immune response against microorganisms by various strategies. Interferon (IFN) system is an important contributor of innate immunity. IFN is induced by viral infection, and it promotes antiviral state through induction and/or activation of the effector molecules. Many viruses possess the suppression mechanisms for the anti-viral effector molecules, whereas they also perform inhibition of IFN signaling pathway, JAK/STAT pathway. We consider that latter is a most effective strategy counteracting IFN function, because the signaling pathway is an entrance of the system. The strategies counteracting JAK/STAT pathway are varied among virus species. Viruses perform (i) degradation of JAK/STAT components, (ii) suppression of activation (phosphorylation) of the components, (iii) inhibition of nuclear translocation of activated transcription factor, and (iv) induction of host JAK/STAT negative regulator. In this review, we describe details of these strategies, especially our recent results of HSV-1, measles virus and mumps virus.
- 札幌医科大学の論文
- 2005-08-01
著者
-
藤井 暢弘
札幌医科大学医学部微生物
-
横田 伸一
札幌医科大学医学部微生物学講座
-
横沢 紀子
札幌医科大学医学部微生物学講座
-
岡林 環樹
札幌医科大学医学部微生物学講座
-
藤井 暢弘
札幌医科大学医学部微生物学講座
-
岡林 環樹
札幌医大 医 微生物学
関連論文
- 多特異性を示す自己抗体と認められるヒトモノクローナル抗体の緑膿菌リポ多糖の糖鎖部分への反応性
- APP並びにPS-1の局在とその発現に与えるTGF-β1の影響 : 培養細胞における免疫病理学的、および分子生物学的検討
- Presenilin-1蛋白の細胞内局在と処理過程について : Monensin添加培養細胞における検討
- Aβ沈着阻害(sequestration)機構に関する研究 : ヒト剖検腎臓における免疫病理学的、および生化学的検討
- 培養ヒト筋細胞におけるAPP及びPSの処理過程に与えるクロロキンの影響 : Aβ産生のin vitroモデルの可能性に関する検討
- Advanced glycation endproductsのAlzheimer脳における検討 : 老人斑とAmyloyd angiopathyについて
- 抗presenilin-1抗体を用いたアルツハイマー病脳の免疫組織学的検討
- ヒト腎臓におけるAβ42, Aβ40, トランスサイレチン(sequestrating蛋白)の局在に関する免疫学的検討
- 実験的クロロキン網膜症におけるアミロイド前駆体蛋白, アミロイドβ蛋白及び関連蛋白に関する免疫組織学的検討
- シンポジウム: アルツハイマー型痴呆
- 実験的クロロキンミオパチーラットのヒラメ筋におけるアミロイド関連蛋白の免疫学的検討
- アミロイド前駆体蛋白の培養細胞における細胞内処理過程 : リソソーム経路に関する検討
- MELASの脳病変局在と多臓器障害に関する検討
- ウイルス感染と自然免疫 (今月の主題 ウイルス感染症--最新の動向)
- ウイルス感染によるTLRシグナル伝達系抑制の分子機構--自然免疫抑制の全貌解明にむけて
- ウイルスの宿主自然免疫系からの回避戦略
- ウイルスによるインターフェロン情報伝達系抑制の分子機構
- フルオロキノロン耐性 Streptococcus pneumoniae の検出状況と分子疫学的検討
- ウイルスによるJAK/STAT情報伝達系抑制機構の多様性 (特集 ウイルスの感染防御突破戦略--インターフェロンシステム抑制の分子機構)
- 共同研究 10 重症神経系ウィルス感染症の発症機序の解明と予防法の確立
- 肺炎球菌臨床分離株における耐性遺伝子及び薬剤感受性の検討
- Helicobacter pyloriリポ多糖の構造と血清学的特異性
- ヘリコバクター・ピロリ感染機序の分子生物学・研究集会報告 3 ヘリコバクター・ピロリ リポ多糖のエピトープと疾患との関連
- 細胞質シャペロニンCCTの細胞周期依存的発現
- 細胞質シャペロニンCCTサブユニット遺伝子群の構造と発現
- Gentamicinに感受性を示すlipopolysaccharide欠損臨床分離緑膿菌の諸性状
- 緑膿菌リポ多糖のコア領域の欠損による菌体表層の性状変化
- 緑膿菌M型抗原に関する検討
- 腸管出血性大腸菌O157感染症にHUSを合併した症例に対する血液浄化法の経験 : 血液,便,腹水,尿中のVTならびに中和抗体とcytokine,顆粒球elastaseの推移
- 33 気管支喘息患者末梢血リンパ球 (PBL) におけるインターフェロン (IFN) 産生能及び 2', 5'-oligoadenylate synthetase (2', 5'-AS) 活性の検討(気管支の機能)
- 33 気管支喘息患者末梢血リンパ球 (PBL) におけるインターフェロン (IFN) 産生能及び 2', 5'-oligoadenylate synthetase (2', 5'-AS) 活性の検討(気管支の機能)
- 血漿分画製剤の安全性に関する検討 III. 人血清アルブミン製剤(赤十字アルブミン^【○!R】, 赤十字アルブミン25^【○!R】)のパスツリゼーション処理(60℃, 10時間)によるウイルスの不活化効果の検討
- 血漿分画製剤の安全性に関する検討 II. モノクローナル抗体精製乾燥濃縮人血液凝固第VIII因子製剤(クロスエイトM^【○!R】)及び筋注用人免疫グロブリン製剤(抗HBs人免疫グロブリン「日赤」^【○!R】, 人免疫グロブリン「日赤」^【○!R】)の製造工程におけるウイルス除去膜の効果について
- 血漿分画製剤の安全性に関する検討 I. モノクローナル抗体精製乾燥濃縮人血液凝固第VIII因子製剤(クロスエイトM^【○!R】)の製造工程におけるウイルスの不活化/除去効果について
- 帯広市における腸管出血性大腸菌O157集団感染-薬剤感受性およびプラスミドプロファイルについて-
- 帯広市における腸管出血性大腸菌O157集団感染 : 分離菌株の諸性状
- Campy Pouch System^【○!R】 を使用した Helicobacter pylori の分離培地への接種法の検討
- Achromobacter stenohalis由来リポ多糖のリンパ球およびマクロファージに対する種々の生物活性
- 多剤耐性緑膿菌(MDRP)の耐性機構 (特集 多剤耐性緑膿菌(MDRP)に関する最近の話題)
- 抗菌文具の院内感染予防効果の基礎的検討
- 医学領域における細菌および真菌名称の混乱
- 南北海道の放牧牛におけるBorrelia burgdorferi感染の血清学的研究
- 脳の老化と痴呆
- 3. ボツリヌス毒素の構造と機能 (第74回北海道医学大会トピックス)
- マウスB, TおよびNK細胞に対するレプトスピラリポ多糖の生物活性
- フルオロキノロン耐性肺炎球菌,インフルエンザ菌に対する各種キノロン系抗菌薬の活性比較
- 107 サルコイドーシス、特発性間質性肺炎患者における末梢血リンパ球ならびに気管支肺胞洗浄液細胞中の 2', 5' Oligoadenylate synthetase 活性の検討(BAL 1)
- ウイルス感染とインターフェロンシステム (特集 ウイルスの感染防御突破戦略--インターフェロンシステム抑制の分子機構)
- 小児血清中に存在するベロ毒素タイプ2(VT2)不活化因子の検討
- HTLV-1gag蛋白発現に対するインターフェロンの効果
- RSウイルス感染症と喘鳴・喘息
- フルオロキノロン耐性肺炎球菌, インフルエンザ菌に対する各種キノロン系抗菌薬の活性比較
- アルツハイマー病 : 最近の知見
- 脳の老化と痴呆
- Publication of a Medical Textbook Catalog for 6 Years.
- ウイルス性上気道炎での免疫応答と鼻粘膜上皮の役割