疲労試験の誤差評価
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概要
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疲労試験のSN曲線の推定式にはいくつかの種類があるが, 式のパラメータを決定するのには最小二乗法が使用される.しかし非線形関数の場合, 最小二乗法の適用は対象ロットの性質を十分に表現できるとは言えない.実験的回帰分析の利用により, このような欠陥を補い合理的にパラメータと誤差の推定ができることを明らかにした.さらに材質, 熱処理条件, 硬さ等を考慮して作製した試験片により試験ロットを構成し, 各々のロットの疲労強度(又はSN曲線)と総合誤差の推定を行った, その結果として得られた誤差は標準偏差で21.6〜31.4MPa{2.2〜3.2kgf/mm^2}であった.この新しいシステムの今後の利用方法として, 新しく得られたデータを今までに蓄積された疲労データ群に加えあわせて解析し, 新しいデータの数が非常に少ない場合でも相互に矛盾のないSN曲線の推定が可能であることを示した.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-09-05
著者
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