2カ月男児の急性アルコール中毒症
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概要
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生後2カ月半, 体董5.55kgの債康な男児が, 湯ざましと間遺えられて摘ざましの日本酒65mlが入った調製粉乳200mlを授乳された. 約10分後全身紅潮, 荒い息づかい, アルコール臭に気付き, 救急センターを経て約1時間後当科へ転送, 直ちに胃洗浄を行い, 輪液を開始した. 入院時, 主な身体所見は全身紅潮, 意識混濁, アァルコール臭, 頻脈, 多呼吸などを認めたが低体温はなく, また検査所見では代謝性アシドーシス, 高血糖, 高A/G比を示し, さらに治療経過中, 一過性かつ交替性に蛋白尿と糖尿が出現し消失した. 幸い約10時問後には身体・検査所見とも改書されたが, 上述のように興味深い病態の推移の説明として, 高血糖を伴った代謝性アシドーシスにより腎尿細管が再吸収障害をきたし, アシドーシスの軽減につれて蛋白尿と糖尿が交替に現れた可能性について言及した.
- 1987-03-01
著者
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