家族性原発性肺動脈高血圧症の二症例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例一(症例二の三女,28歳)は,平成12年9月長男を出産,翌年1月より下肢の浮腫,労作時の呼吸苦が出現.平成13年5月初診時,心拡大・肺うっ血が認められ,心電図上右室負荷,心エコーにて,右室の拡大,左室の圧排を認めた.肺換気血流シンチグラフィーおよび心臓カテーテル検査の結果,原発性肺高血圧症(PPH)と診断された.利尿剤などの投与により,改善を認め退院となったが,1ヵ月後肺高血圧crisisのため死亡した.症例二(症例一の母,60歳)は,平成13年5月より,症状が出現,症例一と同様の所見を認め,内服加療により症状軽快し経過観察中である.PPHは稀な疾患であり家族性の報告も少ない.長女の場合も症例一と同様に,第一子出産後,肺高血圧症のため死亡した.症例二は,緩徐な経過で発症したと考えられる.今回我々は,家族性原発性肺高血圧症の二症例を径験したので報告する.
- 産業医科大学学会の論文
- 2004-12-01
著者
-
中島 康秀
産業医科大学第2内科
-
中島 康秀
産業医科大学第二内科
-
中島 康秀
産業医科大学 医学部 第2内科学
-
中島 康秀
門司労災病院
-
中島 康秀
産業医科大学医学部第2内科学
-
中島 康秀
産業医科大学医学部 第2内科学教室
-
中島 康秀
産業医科大学 第2内科
-
中島 康秀
産業医科大学 第二内科
-
太崎 博美
産業医科大学医学部第二内科学教室
-
山下 和仁
産業医科大学医学部第二内科学教室
-
久原 孝博
産業医科大学第二内科
-
太崎 博美
北九州市立八幡病院循環器科
-
太崎 博美
産業医科大学医学部第二内科学講座
-
太崎 博美
産業医科大学第1内科学教室
-
山下 和仁
産業医科大学第二内科
-
山下 和仁
産業医科大学循環器・腎臓内科
-
久原 孝博
産業医科大学 第二内科学
関連論文
- 閉塞性動脈硬化症 (ASO) に対するステント留置術および透析中のプロスタグランディンE_1投与が有効であった透析患者の1例
- 13.圧力負荷によるメサンギウム細胞増殖に成長因子は関与するのか? : 血小板由来増殖因子と線維芽細胞増殖因子に関する検討
- 12.nicorandilのラットメサンギウム細胞増殖抑制作用
- Hydralazine, hydrochlorothiazide, reserpine合剤およびdoxazosin mesilate内服中止後自然経過で縮小した後腹膜線維症の1例
- 45.メンタルストレス負荷時におけるBaroreflex Sensitivityの評価
- 圧受容器反射感受性による高齢者の自律神経機能の評価
- 抗リン脂質抗体症候群による慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症に対する肺動脈血栓内膜摘除術により軽快した一例
- NO合成酵素完全欠損マウスの開発
- 3. Asymmetric dimethylarginineの新規血管作用の解明(第22回産業医科大学学会総会 学術講演会記録)
- 10.神経型一酸化窒素合成酵素の血管壁遺伝子発現調節機構(第21回産業医科大学学会総会学術講演)