二重免疫電顕標識法によるHCGとHPLのヒト胎盤絨毛における局在
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概要
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二重免疫電顕標識法を用いてヒト胎盤絨毛における胎盤性腺刺激ホルモン(HCG)と胎盤ラクトジェン(HPL)の局在を, 同一超薄切片上で検索した. 超薄切片の片面をウサギ抗HCG血清(または抗HPL血清)と15nm径金粒子標識ヤギ抗ウサギ免疫グロブリンで, 他面をウサギ抗HPL血清(または抗HCG血清)と5nm径金粒子標識ヤギ抗ウサギ免疫グロブリンでそれぞれ反応させ, 径の異なる金粒子の局在性を電顕にて観察した結果, HCGの抗原性は合胞体細胞内の200-300nm径中型分泌顆粒と500-1000nm径電子密小体に, HPLの抗原性は80-180nm径小型分泌顆粒に限局することが明らかとなった. 今回の二重標識実験によって, 合胞体細胞がHCGとHPLを別個の分泌顆粒として産生・放出するという従来の考察が証明された.
- 産業医科大学学会の論文
- 1988-06-01
著者
-
藤本 淳
産業医科大学医学部第2解剖
-
上田 宏
産業医科大学第二解剖学教室
-
上田 宏
産業医大・解剖
-
藤本 淳
中村学園大学大学院栄養科学研究科
-
岡村 靖
産業医科大学産婦人科学教室
-
岡村 靖
産業医大産婦人科
-
岡村 靖
産業医大
-
岡村 靖
産業医科大学:(財)生命科学總合研究所
-
浜崎 勲重
産業医科大学医療技術短期大学,産業医科大学産婦人科学教室
-
藤本 淳
産業医科大学第二解剖学教室
-
浜崎 勲重
産業医科大学医療技術短期大学母性看護学
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