紅麹菌から得られた色素の構造について
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概要
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紅麹菌が産生する色素のうち, 黄色のankaflavinの構造が種々の機器を使用することによって決定できた。また, 赤色の色素に関しては推定構造ではあるがmonascamine類似物質であろうと結論できた。橙色の針状結晶物質はmonascorubrin紫色の針状結晶物質はmonascorubramineであると決定した。なお, 白色物質に関しては, 現在, 検討中であるがエステル型か6∿7員環ラクトンを分子中に含んでいるのではないかと考えている。monascamine類似物質が光に対してきわめて不安定であることから, 抗酸化力のあるV.C, V.E, メラノイジンを添加することによって, その光分解がどの程度抑制されるかを検討した。その結果, V.C添加系の方が無添加系の約3倍の光分解抑制効果があった。以上の結果より, 光分解抑制にはV. Cを添加することが望ましいと思われる。
- 1990-03-31
著者
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