マイグレーション・トラップを用いた鱗翅目昆虫の移動調査
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概要
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Migration of lepidopterous insects was investigated in Nara during the period 1984 to 1986,and in Okayama during the period 1985 to 1986 using the migration trap originally designed by WALKER (1978). When two traps are set at right angles to each other, insects can be caught from all the four directions because the trap has two openings in opposite directions. On the top of Mt. Katsuragi, 950m in elevation in Nara, both traps were set in a NE-SW direction to catch the migrant skipper, Parnara guttata which migrates annually to the south-west direction in the autumn. The number of skippers caught through the opening in the north-east direction was significantly larger than that in another direction. In Okayama, two traps were set so as to open in four directions (N, S, E and W). Lepidopterous insects of eighty two species were caught throughout these periods. The flight direction of six species, Cnaphalocrocis medinalis, Hymenia recurvalis, Pseudoaletia separata, Spodoptera depravata, Ostrinia furnacalis and Hodjina biguttula was significantly biased to the west in the summer or autumn. It is known that the former three species migrate to the north-east direction in early summer in Japan and China. The results of the present studies suggested that these species might fly to the opposite direction in the autumn.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1987-11-25
著者
-
中筋 房夫
岡山大農
-
中筋 房夫
岡山大学農学部
-
中筋 房夫
岡山大 農
-
伊藤 國彦
岡山県短大
-
行徳 政比古
岡山大学農学部応用昆虫学研究室
-
伊藤 國彦
岡山県立短期大学生物学研究室
-
行徳 政比古
岡山大学農学部応用昆虫学研究室:(現)朝倉農業改良普及所
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