自律訓練法標準練習の自律神経機能に及ぼす影響の検討 : CVR-R, Microvibration, CVWH100の同時測定を通しての検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The effects of conducting Autogenic Training (AT) on autonomic nervous functions were studied by using non-invasive autonomic nervous function tests. We used the coefficient values of the R-R intervals of ECG (CVR-R) as a parameter of the parasympathetic nervous function, while the coefficient values of the wave heights of digital plethysmograph (CVwH100) were used as a parameter of α-adrenergic sympathetic nervous function. In addition, β waves of thenar microvibration (MV) were used as a parameter of parasympathetic and θ waves of MV were used as a parameter of sympathetic nervous function. Forty healthy volunteers underwent AT for 5 minutes in the supine position after a sufficient observation period. Blood pressure (BP), pulse rate (PR), CVR-R. CVWH1OO and MV were all checked before, during and after undergoing AT. Results : (1) The well trained group (n=10) showed a significant increase of α2 waves of MV both during and after the AT. CVR-R and CVWH100 did not show any significant change. The beginners group (n=30) showed a significant decrease of θ waves of MV but CVR-R and CVWH1OO did not show any significant change. BP and PR did not show any alteration in either group. (2) The group whose trait anxiety (STAI) increased (n=6) did not show any significant change in CVR-R, CVWH100,MV, BP and PR. On the other hand, the group whose trait anxiety (STAI) decreased (n=34) showed a tendency of increased CVR-R as well as CVWH1OO by practicing AT, a significant increase in α2 waves and a tendency of decrease in θ waves of MV after undergoing AT although no significant change was observed in either BP or PR. (3) A dominant waxing and waning phenomenon of the digital plethysmograph was also observed during the sessions in those whose skin temperature was increased by AT. These results indicate that sympathetic nervous function as well as parasympathetic nervous function are both activated and the vasomotion of peripheral vessels is also activated when AT can be successfully administered.
- 日本心身医学会の論文
- 1993-04-01
著者
関連論文
- 20.アカツキ病の1例(第29回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 司会のことば(シンポジウム : 日本における心身医学の歩み,2007年,第48回日本心身医学会総会(福岡))
- ナイチンゲールに学ぶ
- 日本の心身医学を振り返って : その歴史と思い出を語る
- 心身医学,心身医療に期待するもの(特別プログラムI/先達に聴く : 私の考える心身症と心身医学への期待)
- 末松弘行他編, 「心身医学を学ぶ人のために」, B5,230頁, 本体\5,400,1996,医学書院刊
- 心身医学の役割と今後の展望(心身医学の役割と今後の展望)
- 司会のことば(摂食障害の病態と治療)(第36回日本心身医学会総会)
- 中年期に見られる病気 (特集 中年期との出会い--心・身体・性)
- 慢性疼痛の心身医学的研究(第2報)
- 慢性疼痛の心身医学的研究(第1報) : 慢性疼痛の臨床的特徴とその定義に関する再検討
- 心身医学の課題
- 115. 過敏性腸症候群の病型と心理的評価の関連についての研究(消化器I, II)
- 強い攻撃心の処理後, 軽快し血清IgE値も低下した難治性蕁麻疹の1例
- 催眠を用いた系統的脱感作中に除反応を生じた食品アレルギーの1例
- 過敏性腸症候群の病型と心理的評価の関連についての研究
- 不登校を呈した過敏性腸症候群ガス症状優位型に対する行動療法
- 演題2 バイオフィードバック療法の治療効果に基づいた痙性斜頸患者の分類の試み(第20回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 演題1 バイオフィードバック療法と固定装具の使用が奏功したfocal dystoniaの一症例(第20回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 47. 一般病院における疼痛の心身医学的治療(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 末松弘行他編, 「心身医学を学ぶ人のために」, B5,230頁, 本体\5,400,1996,医学書院刊
- II-C-2 気管支喘息患者におけるMicrovibration(power spectrum array法)の検討(呼吸器I)
- I-D-16 気管支喘息患者における自律神経機能の検討 : MV・R-R間隔を用いて(気管支喘息II)
- 現代のストレスと東洋医学(第54回日本東洋医学会学術総会 学会シンポジウム)
- 53. 心身医学的アプローチを必要とした高齢者特発性副甲状腺機能低下症の1例(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 神経性食欲不振症と細胞性免疫機能
- 34.長期間の半消化態栄養剤の投与後に発症した神経性過食症(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 18.神経性食欲不振症患者(AN)における血清インターロイキン2(IL-2)(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 51.バオフィードバック(BF)が奏効したfocal dystoniaの1症例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 61.高年齢者喘息患者の心身医学的検討(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 21.自己評価の回復に伴い改善しえた慢性蕁麻疹の1例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- IID-16 九州大学心療内科における過呼吸症候群, 恐慌性障害に関する疫学的, 心身医学的検討(呼吸器IV)
- 心身医学,心身医療に期待するもの(特別プログラムI/先達に聴く : 私の考える心身症と心身医学への期待)
- 心身医学の役割と今後の展望(心身医学の役割と今後の展望)
- アカツキ病の1例
- I-G2-19 呼吸法の研究(第一報) : 呼気の長さの割合の違いが自律神経機能に及ぼす影響の検討(基礎I)(ポスターセッション)
- 31.神経性食欲不振症(AN)を疑われた器質的疾患の2症例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 29.甲状腺切除術後に発症した精神障害の1症例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 33.著名な徐脈を呈した神経性食欲不振症(AN)の1例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- I-B-16 気管支喘息患者における自律神経機能と証
- 41. 在宅酸素療法患者のうつ傾向と心理的サポートの重要性について(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 20.セルフモニタリングが有効であった心因性尿閉の1例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- IIG-20 心身医学領域における共分散構造分析の応用 : 新しい多変量解析法の活用(教育・看護・その他)
- 自律訓練法標準練習の自律神経機能に及ぼす影響の検討 : CVR-R, Microvibration, CVWH100の同時測定を通しての検討
- 臨床心理士と心身医学(パネル : 日常診療における臨床心理士の役割によせて)
- 51. 老化と慢性疼痛障害について一症例を通して(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 42. 慢性肺疾患患者の動脈血ガス, スパイロメトリーとSDSスコア(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 自律訓練法(AT)を中心とした心身医学的アプローチが奏効した目瞼痙攣の1例
- 演題21 心身医学的治療法におけるバイオフィードバック療法の位置づけについて : アンケート調査の結果より(第19回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 心身医学的治療法におけるバイオフィードバック療法の位置づけについて : アンケート調査の結果より
- S-1.自律訓練法(シンポジウム : それぞれの技法は心身症のどこを(あるいは何を)治しているのか?)(第30回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 26.自律訓練法(AT)が著効した眼瞼痙攣の1例(第30回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 7.呼気の長い呼吸の方が身体によいのか? : 呼吸法に関する初歩的研究(第30回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- II-F-15 心身症の心理療法に関する研究(第2報)(治療・心理療法)
- II-F-14 心身症の心理療法に関する研究(第1報)(治療・心理療法)
- 海外派遣邦人の心身医学的研究(第2報) : 男性を対象とした帰国時アンケート調査と赴任前TPIテスト
- II-D-37 痙性斜頸患者の精神的特徴に関する検討 : MMPIを用いて、重症度、予後との関連性を中心に(神経・筋I)
- 痛みの持続機関よりみた慢性腹痛の心身医学的検討
- 15.呼気の長い呼吸の方が身体によいのか : 呼吸法の研究(第3報)(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- P-14 補中益気湯の下垂体-副腎機能に及ぼす影響の検討 : 不定愁訴患者を対象として
- 68.慢性左下腹部痛の1例 : 認知的行動変容の側面から(第30回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- II-A-5 起立性調節障害に対する補中益気湯の効果
- I-C-21 補剤の自律神経、下垂体-副腎機能に及ぼす影響の検討
- II-D-43 当科を受診した慢性疼痛患者52例の検討(神経・筋II)
- I-G2-18 自律訓練法標準練習の自律神経機能に及ぼす影響の検討 : CV_, MV, CV_の同時測定を通して(基礎I)(ポスターセッション)
- 28.Sacro-ilicac joint dysfunction (仙腸関節機能不全症)に由来する不定愁訴に関する検討(第29回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 29. 針治療が著効した「背中から胸につきぬける痛み」を主訴とした心臓神経症の1例(第27回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 19.高校入学を契機に登校拒否症を呈した1症例(第27回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 潰瘍性大腸炎に仙腸関節炎を合併し, 心身両面からのアプローチにより軽快に至った1例
- 2.九大心療内科外来白書(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 58.心身医学的治療を要した求心路遮断痛の1例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 57.激しい腰痛を訴え傍神経根嚢腫が認められたが心身医学的治療が奏効した1例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 32.脳性麻痺後に発症した神経性食欲不振症(AN)の1例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- ヨガが有効であった痙性斜頸の1例
- II-C-12 ヨガが有効であった痙性斜頸の1例(神経・筋(2))
- I-A-14 心臓神経症患者における胸背部過敏点の意義(2)治療的意義(循環器III-心臓神経症-)(一般口演)
- I-A-13 心臓神経症患者における胸背部過敏点の意義(1)診断的意義(循環器III-心臓神経症-)(一般口演)
- 28.頭部外傷を契機に発症したSIADHの1例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 24.自己臭恐怖患者の1治療例 : 治療的対応における2,3の工夫(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 16.K-SCTを用いた手掌部精神性発汗の検討(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 14.NUDの心身医学的治療による胆嚢運動機能の変化について(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 13.Non-ulcer dyspepsia(NUD)の心身医学的治療例についての考察(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 10.過敏性腸症候群ガス型に対して絶食森田療法を行った1例(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 35. 長年, 下痢, やせが続き, 低カリウム低クロール血症を呈し, 診断, 治療が困難であった1例(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 40. 親指に不随意運動を認める書痙の2例について(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 39. 短期間の入院治療で改善した書痙の1例(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- II-A-25 心身症に対する桂枝加竜骨牡蛎湯 : その情動調整作用
- 55. 飯塚病院における心療内科的診療について(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- I-E2-12 joint dysfunctionに由来する不定愁訴に関する検討(神経・筋)
- 5) 消化器心身症 : 上腹部不定愁訴を中心として
- 「月経時片頭痛患者にみる視床下部下垂体レベルでの月経前期のαアドレナリン作動性刺激に対する反応不全」, 〔Facchinetti F, et al : Psychosomatic Medicine 51; 550-558,1989〕
- 「Day先生の論文」について
- 36. 消化器系心身症における失感情症について(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 38. 心身症における皮膚分極前電流値の意義(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 34. 結腸全摘除術後に心因反応を呈した潰瘍性大腸炎の1例(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 46. 慢性疼痛の2症例(第28回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 過敏性腸症候群の治療について : 重症側からみた考察(過敏性腸症候群の臨床-その診断基準・病態・治療)(第33回日本心身医学会総会)
- 司会のことば(過敏性腸症候群の臨床-その診断基準・病態・治療)(第33回日本心身医学会総会)
- 「高血圧症の行動論的段階的治療に関する研究」, 〔Glasgow MS, et al : Psychosomatic Medicine 51; 10-26,1989.〕, 九州大学心療内科
- 心身症における自律訓練法の適用(心身医療の臨床に活かす自律訓練法)