初老期, 老年期うつ状態と潜在性脳梗塞の関係についての臨床研究 : 臨床症状と背景因子についての検討
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概要
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In the last paper, we reported that depressive patients after presenile age are frequently combined with silent cerebral infarction (i.e. SCI), and those patients are at high risk of occurrence of stroke. In the present study, we divided depressive patients after presenile age onset into depressive patients without SCI (Group A) and depressive patients with SCI (Group B) by using MRI (magnetic resonance imaging), and examined clinical symptoms and risk factors of cerebral infarction in each group. For diagnosis, the diagnostic criteria of major depression according to DSM-III.R were used. Patients in whom stroke had occurred or who had local neurological symptoms were not included. Group B showed significantly higher Self-rating Depression Scale (SDS) total scores and also had significantly higher levels in the areas of crying spells, weight loss, constipation, confusion and emptiness, than Group A. About risk factors of cerebral infarction, no difference was found in combination rates of hypertension, diabetes mellitus and hyperlipidemia in both groups. Coagulation markers abnormality was higher in Group B, especially β-thromboglobulin and thrombinantithrombin III complex (TAT) were considered to be useful as an index for diagnosis and treatment of SCI.
- 日本心身医学会の論文
- 1994-06-01
著者
-
山脇 成人
広島大学医学部神経精神医学講座
-
山脇 成人
広島大精神科
-
東方田 芳邦
県立広島病院精神科
-
藤川 徳美
広島大学医学部神経精神医学教室
-
山脇 成人
広島大学 神経精神医
-
藤川 徳美
国療賀茂病院精神科
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