情報教育の統計的手法を用いた研究 : 健康教育の知見からの考察(1)

概要

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著者は、30年来コンピュータを活用した教育や、情報教育に関わってきた。そして、多くの実践をおこない、実践に根ざす理論を構築し、新教科「情報」の内容や、総合的な学習の時間における例示テーマ「情報」など、現在の教育課程へも提案をおこなってきた。しかし、平成9年度小学校をはじめ、各校種におけるコンピュータを活用した授業を展開している折、コンピュータを使用している子ども達を観察しているとVDT作業時の目の健康の問題をはじめ、姿勢の問題や、ストレスの問題など健康に関する教育もおこなう必要があることを痛感した。そこで、その年から情報教育に関するデータのみならず、健康教育に関するデータに関しても、基礎的なデータの収集をはじめ、平成10年より本格的な研究に着手してきた。情報教育時のコンピュータ活用教育における健康教育への言及については、寡聞にして著者以外はきかない。この間科学研究費も受給し、昨年度は「大阪数学教育会」の協力をいただき、「情報教育・健康教育に関するアンケート調査」も実施することができた。今回はこの調査結果を著者らが分析し、考察することとする。
日本教育情報学会の論文
2002-08-31