小児病棟における「遊び」に関する実態調査 : 設備・スタッフ面から
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概要
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欧米では遊びの専門スタッフの教育期間やコースが設けられ,専門スタッフが入院児の遊びやその他に関わっている。わが国でもその必要性が言われているが,入院児の遊びの環境はまだ不十分な点が多い。そこでわが国の入院児の遊びの環境の実態を知るため,908施設を対象に調査を行った。その結果,722施設(732病棟)から回答が得られた。今回は,遊びの環境の物的側面としてプレイルームの設置状況,人的側面として遊びを専門に援助する人の有無とその内容について見た。その結果以下のことが明らかとなった。(1)プレイルームは,592病棟(80%)に設置され,遊びを第1に学習,面会,食堂など多目的、に活用されていた。今後は発達を考えての整備と管理ができるるよう検討する必要がある。(2)遊びを専門に援助する人がいるのは141病棟(20%)であり,職種は保母,児童指導員,看護婦,ボランティアであっ為今後は看護婦自身が遊びの知識をもっとともに,遊びについて教育されたスタッフの導入やボランティアの活用を考えていく必要がある。
- 1996-03-29
著者
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