小児看護実習における学生の子どもに対するイメージの変化とその変化に影響を与える実習条件
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概要
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本学学生の子どもに対するイメージとその変化について幼稚園・保育園実習前,実習後,小児病棟実習後の3期について調査し分析した。その結果,幼稚園・保育園実習を経験することにより,多項目の肯定的なイメージが強まった。また小児病棟実習により「きれい」の項目が強まり,「純粋」「好奇心」「明るい」「楽しい」「みずみずしい」の5項目のイメージは幼稚園・保育園実習後よりも弱まった。しかし幼稚園・保育園実習前と比較すると弱まった項目は無く,「正直」「楽しい」「おもしろい」「きれい上「子どもと話したい」「一緒に遊びたい」「だっこしたい」「守ってあげたい」「子どもに触れたい」「好き」の10項目が強まっていることがわかった。子どもに対する肯定的なイメージを強める小児病棟実習の条件は,患児とのコミュニケーションがよくとれること,小児病棟実習を楽しかったと思えることであった。また小児病棟実習が楽しかったと思えることに影響を与える,患児に関する実習条件は,コミュニケーションレベル,病状,状態の変化である。効果的な小児看護教育のために学生のレディネスに合わせた実習条件を整えていくことが重要であると考える。
- 1995-03-25
著者
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