<原著論文>心身の問題行動をもつ子どもの看護について : 一般小児病棟の看護婦の意識調査
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概要
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***18施設,48人の小児病棟の看護婦を対象に,一般小児病棟に入院した心身に問題を持つ子どもの看護の現状と問題について調査を行った.調査内容を,現在どのようだ看護体制で看護を行っているか,患児・家族との面接(対話)の状況,看護上感じていること,他職種との連携等の視点から検討した.その結果入院してくる子どもの多くは,神経性食思不振症,登校拒否,発熱・不明熱などであった.看護体制では混合が多く,この体制ではケアの継続性が保てず患児との信頼関係が深められないと答えている.患児・家族との対話,面接については,時間がない,とくに家族に対してはどのように関わってよいかわからないが多かった.看護上感じていることとして,できれば避けたいが多く,他児と変わらないがそれに続いている.他職種との連携については小児科医以外に臨床心理士,教員との連携の必要性を上げている.心身に問題を持つ子どもの入院中の看護において看護婦は医療チームの一員としての役割を認識すると共に,看護の中心的存在であることを常に認識し,他職種の其々の役割を明確にしながら十分な連携をとるための方法を考えていく必要がある.
- 順天堂大学の論文
- 1991-03-25
著者
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