土壌腐植物質に関する研究腐植酸中の無機成分について
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概要
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[Author abstract]Humus and humic acid in the soil are inportance factors of soil fertility. In the production of a fertile soil, humus and humic acid play a direct parts as they are the sources of plant nutrients which are liberated in available forms during mineralization. In this paper we deal with the chemical properties and inorganic substances of humic acid extracted from soils. The extraction of humic acid was made by treatment of the soil with O.I N-NaOH, precipitation by means of concentrate H_2 SO_4. Following experiments on humic acid were made. The determination of inorganic elements in humic acids were carried out in a fluoresence X-ray analyzer. These results, there are recognized Br, Zn, Cu, Fe, Ca, K, Si, and Al in humic acid. The molecular weight determination of humic acid is carried out gel filtration by use of a sephadex G-75. The results, perhaps, humic acid was molecular weight in the region of 5,000~50,000 and iron is combined with the humic acid molecular weight 20,000~40,000 and aluminum is combned with one 5,000~15,000. We conclude from the experiment discribed that a humic acid is formed the complex of these inorganic elements.[著者抄録]腐植に富む土壌4点(大山火山灰土壌、三瓶山火灰土壌、宇和島オンヂ土壌と非火山性の兵庫黒ボク土壌)をもちいて0.1N水酸化ナトリウムで腐植酸を抽出分離した。これらの腐植酸の理化学的性質と無機成分について検討した。1)大山火山灰土壌より抽出した腐植酸は腐植化度が高く、低い腐植酸は兵庫黒ポク土壌の腐植酸であった。2)腐植化が進行すればC・E・Cも高くなり、腐植酸中のAlは少なくなる傾向を示した。3)腐植酸中の無機成分元素は多く認められた。いづれの腐植酸にも比較的多く存在するものはBr, Zn, Cu, Fe, Ca, K, Si, Alなどであった。Brは火山灰腐植酸に多く非火山性の黒ポク腐植酸に少ない傾向がみられた。4)腐植酸中のFeは高分子量の腐植酸部に、Alは低分子量の腐植酸部と複合体をなしていると思われた。
- 近畿大学の論文
- 1974-03-15
著者
-
松本 貞義
近畿大・農
-
松本 貞義
近畿大学農学部農芸化学科
-
松本 貞義
近畿大学
-
柘植 利久
近畿大学農学部農芸化学科・肥料学研究室
-
柘権 利久
近畿大・農
-
柘植 利久
近畿大学農学部農芸化学科 土壌肥科学研究室
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