医療依存度の高い状態で退院する療養者における病院から訪問看護ステーションへの連携に関する実態調査

概要

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医療機関を退院後,訪問看護ステーションを利用する医療依存度の高い療貧者について,連携に関する実態を調査し,課題を検討した.G県内の訪問看護ステーション93施設の管理者,および調査時から遡って最も近い期日に,退院後訪問看護が開始となった特別(重症看)管理加算対象の利用者2人を担当した看護師に,郵送法による質問紙調査を行った.調査票は,47施設(50.5%)がヽら回収され,施設の概要は,46通(49.5%)カ1有効回答であった.利用者の概要は,47施設から70人について返送され,69人を有効回答とした.医療依存度の高い療貧者への連携の実際は,ケースカンファレンスの開催が45.3%と低率であり,退院の連絡,退院前の病棟訪問,看護要約の送付は7〜8割に実施されていた.訪問看護師による連携への評価を目的変数とした重回帰分析により,退院の連絡および看護要約の送付,退院前の病棟訪問,介護保険を利用している,特別(重症者)管理加算対象が留置カテーテルであるの5項目が採択された.連携の実施率の引き上げと連携内容の充実が課題である.
群馬県立県民健康科学大学の論文