焼畑耕作跡地の天然生2次林に関する研究 : 森林の多目的利用のあり方をめぐって
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概要
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奥山地域では,生活を支えるために様々な形での山林利用が行われていた。しかし,第2次世界大戦以降,経済の仕組みが変化する中で,山林の利用も単相化し,経済的に利用価値の少ない森林は放置され,多くの天然生2次林を生み出してきた。近年,山村がいかに存続されるべきかという問題が論議される中で,これら森林は,山村を特徴づけるものとして見直されつつある。それは,生活と自然との密接な関係から生み出された文化遺産とも言えるものである。こうした森林との関わりを掘り起こし,新たな森林利用へと結び付けて行かなければならない。本研究では,岐阜県大野郡荘川村ダナ高原を対象とし,そこでの山林利用と放置された森林の現況との関係について調査を行った。その結果,放置前の利用形態と放置年数とが,森林の現況(種類,林分構造)に影響を与えていることが解った。
- 岐阜大学の論文
- 1993-12-25
著者
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