価格ボラティリティと原油備蓄 : SWARCH, KERNELモデルによる実証分析 (岩田暁一教授退任記念号)
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概要
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1973年10月の第1次石油ショックは原油価格に大きな影響を与えた。日本政府は原油供給市場のリスクを認識し,原油備蓄政策を推進してきた。N.Kaldor, H.Working, M.J.Brennanらは「便利収益」の概念により備蓄ないし貯蔵に関する理論構築を行った。便利収益とは備蓄を行うことから得られるメリットを意味する。備蓄理論は価格のボラティリティと備蓄水準の関係を便利収益を用いて説明する。備蓄水準が低い状態にあれば備蓄の限界便益は大きくなる。本稿の目的は,限界便益を基礎に,原油価格のボラティリティと日本の原油備蓄水準の関係について考察することにある。ボラティリティの推計モデルとしてSWARCHおよびKERNELモデルを用い,実証分析を行った。
- 1999-12-25
著者
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