<原著>知的障害者の機能障害と日常生活活動能力

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概要

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精神遅滞による知的障害者の機能障害と能力障害の特徴を知る目的で, 35〜58歳の, 明らかな身体障害のない知的障害者34名の身体的・知的精神的機能と日常生活活動(以下, ADL)能力を調査した.その結果, 知的障害者の身体的機能は, 同年齢の健常者に比べ, 最大筋力, 巧緻性, 敏捷性, バランス能力は劣っていたが, 身体的持久力は差がなく, 柔軟性は優っていた.中でも, バランス能力が著明に劣っていた.ADLの自立度は, 高い順に, 「起居」・「移動」・「食事」・「排泄」, 「更衣」・「入浴」, 「整容」・「コミュニケーション」であった.また, ADL能力は知的機能に大きな影響を受けていることが示唆された.
川崎医療福祉大学の論文
2000-12-25

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