Chaucerの'pathos'について : 「女子修道院長の話」を中心として
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概要
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中世英文学では,文学とキリスト教が互いに解きほどけない程からみあっているので,作品をジャンルで区別するのは困難な場合が多い。Chaucerの『カンタベリー物語』についても同じことが言える。その中にあって,特に「神学生の話」,「法律家の話」,「女子修道院長の話」は,形式・内容共に類似するところ多く,一応宗教的物語ということになっている。共通する点は,いずれもpathosあふれる作品だと言えることである。本論では,Chaucerのpathosと当時のreligious emotionalismとの関連とその効用について考察した。
- 宝塚造形芸術大学の論文
- 1991-06-01
著者
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