論文の共同執筆についての一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
わが国の学術論文では、外国論文に比べて、一般に共著者の数が多いといわれることがある。この背景には、わが国における研究活動のあり方、さらには、わが国の文化的社会的風土があるはずである。本稿は、文献データベースによる共著者数の統計的調査のための予備調査の結果報告と、多数連名の論文を生む、わが国の研究環境に関する試論よりなる。予備調査における日米比較では、わが国の論文のほうが著者数が多いという結果がえられたが、研究分野別間での差異が予想されるので、今後の本格調査設計上の要件をまとめる。後半では、共著論文の性格と創造性、学術雑誌の編集方針に関して、欧米とわが国の相違を、事例を通じて比較検討し、今後、情報メディアの発達が共同研究の実施を一層容易にする反面、成果の発表においては個別化・個性化をもたらす可能性を考える。
- 国立情報学研究所の論文
- 1992-12-25
著者
関連論文
- 2C2 R&DにおけるInput-Output Analysis : 新しい研究評価手法の提案
- 3. 学会の歩み : 3-3 電子情報通信学会の評価 : 学会誌の引用数分析を中心に(900号記念特集)
- 1. 情報学の概要とその現状 ( 情報学とその課題)
- 3. わが国における情報学の課題 (情報学とその課題)
- 文献の論理構造を考慮した全文検索システム
- 日米の研究開発体制を考える
- 全文検索システムのリーソースとしてのSGML方式データベース
- 分野判定のために用いられる単語リストの作成と応用
- 多数の語を用いた検索質問の作成と評価
- 学術情報センターに期待するもの : パネル討論 (平成3年度学術情報センター・シンポジウム講演要旨)
- 2. 情報化社会の規範 (<連載報告> 情報学とその課題)
- 大学の研究および研究者養成能力を評価する : 電気電子系分野における評価指標の間の相関
- 論文集目次型データベースISTP&Bのための検索システムの設計
- 軍の戦闘能力を左右したのは何か(学術情報分野)
- 情報化社会の国際化と日本語 (学術情報分野)
- 日本語のローマ字書き体系の理論と実状について
- 感覚障害者における大脳の言語処理機能について
- 常用者のための日本文入力法の基礎的研究について
- 多すぎる漢字・漢語にどう応えるか
- 聴覚的言語と視覚的言語 : 増訂版
- 音響機器の音質評価に関わる人間科学的考察
- 東アジア文字データの国際交換に関する実証研究 : 科研費:国際学術研究共同研究の成果
- 音楽鑑賞における快感の一要素について
- 論文の共同執筆についての一考察
- 「IRDAC Round Table on Scientific and Technical Information」参加報告
- 科学技術の先端に関する国連大学第2回国際シンポジウム 科学技術への拡大アクセス : 情報技術の役割
- EXIRPTS(研究情報の国際交換に関する専門家会合)第10回会議(イタリア ミラノ市)
- 近未来の学術情報システムと人工現実感 (人工現実感 Virtual Reality)
- 知的能力の加算的評価による選抜のくりかえしがもたらす創造性の抑圧の傾向 : 数理的考察
- 現在の日本の工業的成功の一分析
- 文字論の科学的検討
- 発刊にあたって
- EXIRPTS(研究情報の国際交換に関する専門者会合)第9回会議(カナダ オタワ市)
- BUDにおける言語習得の過度の一般化の取り扱いについて : went-goed-went問題
- TOOL-IR工学文献データベース(COMPENDEX, EiENGINEERING MEETINGS)検索システムの開発
- 図書館と情報サービスにおける新しいフロンティアに関する国際会議(台北,1991年5月8-12日)
- テスト評価、均質的文化、独創性養成 : 教育・研究における選抜法について考える
- 巻頭のことば
- 21世紀の情報サービスへ向けて (第8回学術情報センター・シンポジウム報告 その2)
- 刊頭のことば
- 研究開発とR/D (第5回学術情報センターシンポジウム報告 3)
- 学術情報システムにおける大学図書館の役割(大学図書館)
- ヒュ-マン・インタフェ-スの認知科学的側面 (ヒュ-マン・インタフェ-ス)
- 横書きの歴史・現状と評価
- タイプ作業認知モデルの脳科学的知見
- タイプ入力作業の構成要素間に起こる干渉
- 専任タイピスト向きタイプ入力法の研究経過
- タイプライタの歴史と日本文入力 (日本文入力法)
- 副所長就任のごあいさつ
- 正規表現と有限オートマトン
- 放談会 : 『情報管理』は雲に乗って
- 学会誌電子化の現状と将来
- データベース形成 (第5回学術情報センターシンポジウム報告 5)
- 集会報告:第3回SGML/XML研修フォーラム