入所施設におけるTEACCHプログラム導入の実際 : 第二おしま学園における実践
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本施設は,第二種自閉症児施設であることから入所児は全て自閉症障害を有している。知的にも重く入所児全てがIQ35以下の重度のレベルであり,入所時点では行動障害を示していた。彼らに対して療育を展開していったのであるが,限られた職員数で対応していくには限界があり,処遇方法の見直しが必要となった。そこで,我々はTEACCHプログラムを導入し療育に取り組んでいくことにした。生活場面や作業場面を物理的に構造化し,スケジュールシステムやワークシステムを応用し,できるだけ他人に依存しないで,自立して生活していけるようにしていった。我々職員側の未熟さや入所児の障害状況による問題点も残っているが,構造化のアイデアを応用した取り組みは,彼らの多くが混乱することなく自立して行動できるようになったことで,その有効性が確認できた。
- 北海道教育大学の論文
- 1996-03-15
著者
関連論文
- 成人自閉症施設の現状と課題 : 厚田はまなす園・おしまコロニー星が丘寮の実践から
- 自閉症の人たちの支援 : 自閉症センター(あおいそら)の活動を通じて
- 地域社会における自閉症・知的障害児者の生涯ケアに関する実践的研究(6) : 幼児教育・学校教育・医療・施設ケアにおけるTEACCHプログラムの展開 : 第2次3ヵ年計画(平成11年度〜平成13年度)のまとめ
- 地域社会における自閉症・知的障害児者の生涯ケアに関する実践的研究(5) : 幼児教育・学校教育・医療・施設ケアにおけるTHACCHプログラムの展開 : 10ヶ年計画中間点での展望
- 地域社会における自閉症・知的障害児者の生涯ケアに関する実践的研究(4) : 幼児教育・学校教育・医療・施設ケアにおけるTEACCHプログラムの展開
- 地域社会における自閉症・知的障害児者の生涯ケアに関する実践的研究(3) : TEACCHプログラムの普及に関する地域評価の試み
- 地域社会における自閉症・知的障害児者の生涯ケアに関する実践的研究 :障害児保育・学校教育・学校終了後までTEACCHプログラム導入の試み
- 地域社会における自閉症・知的障害児者の生涯ケアに関する実践的研究 : 障害保育・学校教育・学校終了後までTEACCHプログラム導入の試み(1)
- 自閉症者に対する実習支援プログラムへの取り組み : 星が丘療の実践を通して
- 居住型施設におけるTEACCHプログラムの実践
- TEACCHプログラムのアイデアを応用した職場実習の取り組み
- TEACCHプログラムにおける現場職員のトレーニングについて
- 入所施設におけるTEACCHプログラム導入の実際 : 第二おしま学園における実践
- 北海道における成人期自閉症の実態 : 精神薄弱児者施設のアンケート調査から
- 早期療育の「これまで」と「これから」を考える
- 幼児期におけるTEACCHプログラムのアイディアの導入 : つくしんぼ学級の実践を通して
- 通園施設におけるTEACCHプログラム導入の実際 : つくしんぼ学級における実践III
- 個別教育プログラム(IEP)の取り扱いは? (準備委員会企画シンポジウム 1 早期療育の「これまで」と「これから」を考える)
- 「診断」から始まる家族支援・地域支援のあり方について : TEACCH プログラムより学ぶ