アルギン酸の酵素的分解でえられるオリゴウロナイドについて (IV) : 不飽和ジウロナイドについて
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概要
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alginomonad海水細菌の分泌する酵素によりアルギン酸を分解したときに生成する不飽和オリゴウロナイドのうち不飽和ジウロナイドについて調べた。この不飽和ジウロナイドをセルロースカラムクロマトグラフィーにより分離, 精製し結晶〔m. p. 142-142.5℃(分解), (〔α〕)^<21.5>_D-8°(c 1.0,水)〕として単離した。このものの構造はD-マンヌロン酸を含む不飽和ジウロナイド0-4-deoxy-α-L-erythrohexopyranosyl-4-enyluronic acid-(1⟶4)-D-mannuronic acidと推定した。また, アルカロイド誘導体として結晶キニーネ塩(m. p. 153-154℃)および結晶ブルシン塩(m. p. 173-174.5℃)を調製した。終りにあたり, 不飽和ジウロナイド標品を恵与していただいた北海道大学辻野勇博士に深甚の謝意を表します。
- 神戸大学の論文
著者
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