日本人の下顎大臼歯の形態学的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本人約800人の下顎大臼歯の資料にもとづいて, 主咬頭数や付加咬頭さらに咬頭接触型(溝型)の各大臼歯における出現率ならびに, これらの形状の出現について各大臼歯の左右側の相互関係および各隣在大臼歯間の相互関係を調査した。第5咬頭(遠心咬頭)の出現率は下顎大臼歯のなかで第二大臼歯がもっともひくい。下顎大臼歯の咬頭接触型(溝型)は各大臼歯の主咬頭数とかかわりがなく進化あるいは退化傾向をしめす。主咬頭数や付加咬頭ならびに咬頭接触型の各型の出現は各大臼歯の左右側の相互関係の方が隣在大臼歯間の相互関係よりも高い。しかし最遠心の第三大臼歯が関係する限り, これらの相互関係はひくくなる。咬頭接触型のYおよびX型のなかには+型との移行型がふくまれている。咬頭接触部の距離から算出された咬頭接触型(溝型)示数からみると日本人の下顎大臼歯の咬頭接触型の平均像は+型よりもややX型化したところにある。
- 1985-12-31
著者
関連論文
- 日本人の下顎大臼歯の形態学的研究
- デジタル写真とインターネットを用いた身元不明死体の個人識別
- 日本人下顎第一乳臼歯Trigonid notchの時代変異
- 一卵性双生児に見出された頬舌的に圧平された下顎第一小臼歯について
- ヒト歯根膜線維の崩壊に関する微細構造および形態計測的観察
- 日本人のR.anastomoticus cum a. lacrimaliの変異について
- 日本人の上顎小臼歯の弯曲徴について
- 8.近遠心的に圧平された下顎第二小臼歯について(第18回東北大学歯学会講演抄録)(一般演題)
- 近遠心的に圧平された下顎第二小臼歯について
- 頬舌的に圧平された下顎小臼歯について
- 計測法によるシャベル状切歯の分析 : 下顎切歯を中心として
- 大臼歯の広範性欠如
- 大臼歯列に限局してみられた先天性欠如
- 第二生歯列に限局してみられる先天性欠如例
- 日本人の上顎大臼歯の舌側歯帯について
- 日本人の下顎大臼歯のProtostylidについて
- 2.下顎大臼歯の頬側歯帯について(第5回東北大学歯学会大会講演抄録)(一般演題)