九州学生アメリカンフットボール選手の脚筋力および形態・体力

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九州学生アメリカンフットボール連盟に所属するI部(上位)リーグおよびII部(下位)リーグにより選出した各チーム18名の選手計36名について, 形態測定, パフォーマンステスト, 等速性脚筋力測定を行い, I部チームとII部チームの結果について比較検討した。その概要は次の通りである。1. I部チーム(n=18)の身体特性は, 身良177.0±4.5cm, 体重77.4±7.6kg, 体脂肪率14.9±2.2%, 除脂肪体重65.8±5.6kg, 除脂肪体重/身長37.2±2.48kg/m, 胸囲98.4±4.4cm, 大腿囲59.5±2.1cmであった。一方, II部チームでは, 身長172.2±4.7cm, 体重69.3±4.4kg, 体脂肪率16.8±3.7%, 除脂肪体重57.6±3.3kg, 除脂肪体重/身長33.4±1.65kg/m, 胸囲95.4±3.8cm, 大腿囲55.7±2.4cmであり, 体脂肪率を除く全ての項目でI部チームの方が有意に大きかった。2. I部チームのパフォーマンステストの結果は, 40ヤード走5.14±0.12秒, 垂直跳び68.3±3.9cm, ベンチプレス93..1±9.7kg, ペンチプレス/体重120.4±10.8%, スクワット133.3±14.1kg, スクワット/体重172.6±15.6%であった。一方, II部チームでは, 40ヤード走5.25±0.16秒, 垂直跳び64.8±4.4cm, ベンチプレス81.1±9.9kg, ベンチプレス/体重117.3±14.1%, スクワット105.6±16.7kg, スクワット/体重152.5±22.5%であり,ベンチプレス/体重を除く全ての項目でI部チームの方が有意に優れていた。3.等速性脚筋力のうちヒークトルク値は, 伸張性および短縮性筋収縮とも全ての測定角速度において, I部チームの方がII部に比べて0.1%水準て有意に大きな値を示した。4.体重当たりのヒークトルク使についても, 伸張性および短縮性筋収縮とも全ての測定角速度で, I部チームの方がII部に比べて有意に大きな値を示した。5.除脂肪体重当たりのヒークトルク値では, 両群間の有意差は, 伸張性筋収縮の測定角速度30d/s, および短縮性筋収縮の30d/sと90d/sのみにみられ, 5%水準でI部チームの方が大きな値を示した。このような両群間にみられた有意差は, 主としてウエイトトレーニングを含む総合的な練習内容の差によるものと考えられる。本研究に際して, (株)ジャハンチャタヌガの松永憲二氏に多大なご協力をいただきここに慎んで感謝の意を表したいと思います。

九州学生アメリカンフットボール選手の脚筋力および形態・体力

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