学校における体罰に関する一考察 : 教育学部学生の体罰体験と体罰意識調査をもとに
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概要
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本研究では,将来教員になる可能性の高い教育学部学生を対象に,体罰に関するアンケート調査を実施した. 調査内容の一つは,学生たちが小学校,中学校,高等学校において体験した体罰の内容であり,いま一つは体験した体罰への意識および意見である。体罰体験調査では,8割以上が体験し,経験の最も多い時期は中学生時代であり,体罰を受けた場所は教室が最も多かったことが分かった。また,体罰教師は「男の先生」に多く,体罰の内容では,「平手でたたく」「ゲンコツでなぐる」などをトップに身体的苦痛を伴う様々な体罰を体験していることが明白となった。体罰体験に対する意識では,教師に対する反感と,精神的苦痛意識を残している学生が大半であった。しかし,体罰そのものに対する賛否の意見分布では反対がおよそ6割あったものの賛成が4割近くあった。
- 弘前大学の論文
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