土の比表面積と 2. 3 の性質について(農業工学科)
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概要
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粒度分布曲線から粘土の比表面積を計算する場合は, 土の比表面積の90%ぐらいまでが10-3mm以下の微粒子によって占められるため, 0.005mm以下の粘土分の含有量だけでは比表面積の大小はわからないように思われる。また微粒子の粒径分布は, 比重計法による場合短期間に測定できないし, 推定することも非常にむつかしい。土の比表面積と液性限界及び塑性指数との間には直線的関係があるように思われたが, 塑性限界の場合はその関連性が見出せなかった。これは塑性限界の測定がむつかしいためにわずかの相対的差異が明確に出なかったためであろう。土の比表面積と液性限界との間に直線的傾向があるとすれば, 液性限界の場合の土粒子の表面に附着する水層の厚さが, 大まかではあるがほぼ一定値を示すことになる。動水半経はある意味においては土粒子相互の間隔を表わす要素であるが, この動水半径と土の圧縮指数の間に関連性があることは, 動水半径が圧密荷重と土の支持力との平衡関係に関与する1つの要素であるように思われる。
- 琉球大学の論文
- 1971-12-01
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