国頭マージ土の締固めに関する 2,3 の特性(農業工学科)
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概要
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数種の国頭マージとその礫混合土についての締固め試験結果を検討してきたが, 試験に使用した礫材はその強度によって分けてきた。礫材の圧縮強度として100kgf/cm^2程度のものが必要であったが, 実際の地層では岩の風化程度がその附近で急激に変化するために試料が得難く, 実験には使用していない。また試料として取扱った礫のいずれかまたはそれに類する岩層は, フィルダム築堤の際の土取場ではほぼ確実に遭遇する地層である。この試験結果をまとめてみると次のようになる。1.一般的な国頭マージ土のρ_<dmax>はほぼ1.35∿1.60t/m^3程度であって, 他の力学試験の結果から判断してさらにρdを上げる必要がある場合は礫質の選択が必要である。2.国頭マージ土の1/ρ_<dmax>∿ω_<opt>の関係は, 1/ρ_<dmax>=0.0114ω_<opt>+0.371で表わされる。3.締固めた試料の透水係数が最も小さな値を示す範囲は, ρ_dで1.35∿1.65t/m^3,ω_<opt>で20∿30%の土であり, その前後では透水係数は大きくなる傾向にある。4.礫の割合が40∿50%以上になると, 透水係数は急激に大きくなる。
- 琉球大学の論文
- 1985-12-02
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