海岸付近の樹木の付着塩分量について II (林学科)
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概要
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1)本調査は, 沖縄の海岸付近に生育している樹木はどの程度の塩分を付着するかを知る目的でおこなった。2)今回は, 南部一帯と久米島仲里村の海岸近くに生育しているモクマオウ(Casuarina equisetifolia J. et G. Forst)とリュウキュウマツ(Pinus luchuensis Mayr)について調査し, 1969年11月7日から12月30日までの間におこなった。3)付着塩分量の滴定はMohr法によって, 葉の直径は顕微鏡で測定した。4)細枝葉の単位表面積当り付着塩分量は, モクマオウが5.917×(10)^<-2>mg/(cm)^2で, リュウキュウマツが4.748×(10)^<-2>mg/(cm)^2であった。5)付着塩分量は, 主に風向, 風速および波高によって支配され, 地形や季節によっても差異を生じるものと考えられる。6)単位表面積当りの付着塩分量は, 同じ地域で, 同じ樹種ならば汀線から内陸へ進むにつれて減少する。
- 琉球大学の論文
- 1970-12-01
著者
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