Rhizoctonia solani Kuhn と Sclerotinia sclerotiorum (Libert.) de Bary の菌核生存に及ぼす 2,3 の物理的要因の影響(農学科)
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概要
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2種類の代表的菌核形成菌, Rhizoctonia solani KuhnとSclerotinia sclerotiorum(Libert.)de Baryを用いて菌核形成過程における諸形態の温度, 紫外線及びpH耐性を調べた。菌核形成時の各段階の耐温度性は両菌とも菌糸<菌核原基<白色菌核<着色直後の未熟菌核<成熟菌核の順であり, 特に成熟菌核は他の段階に比べて3∿7C高かった。紫外線耐性は菌糸と他の段階では大きな差があり, 両菌とも菌糸は15∿30分の照射で死滅したが, 菌核原基ではR.solaniで3∿5日, S.sclerotiorumでは1∿2日の照射で死滅した。さらに, 白色菌核以降の段階では10日間照射してもすべて生存していた。菌核原基は菌糸が分岐化して織り込みあった構造であるが中心部を紫外線から物理的に保護する程は分化しておらず, したがって紫外線耐性になった原因は, 菌糸自体の生理的変化によると考えられる。また, 成熟菌核のpH耐性は酸性域(pH4∿5)で低く, pH6以上の中性及びアルカリ性域で高かった。
- 琉球大学の論文
- 1985-12-02
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