モモアカアブラムシに適用されるアントシアン忌避剤(農薬生産用農産食料製造)(農芸化学科)
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概要
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モモアカアブラムシのカラシナ葉面上の色覚に基づく定着性は, 吸収極大を500∿600nmに持つ各種色素(アントシアン類, 食品着色料, 及び染料を含む)の存在により著しく低下し, 500nm以下では, 逆に増加した。定着性は, また, 波長425nmにおける吸光度の最大吸収波長における吸光度に対する比率が低い程低く, 25%以下で最小値を示した。定着性は, さらに, 555nmの吸収極大における吸光度が高い程低く, その関係は, log(定着性)=2-a(OD)であった(但し, aは定数)。定着性を低下させる赤紫色色素は安全な虫害予防用忌避剤として使用できること, 使用した色素中のアントシアン系色素は, 植物にとって, 食植性昆虫に対する抵抗性を示す物質であること, さらに, これらアントシアン類の農薬としての利用は, 農産製造における一目標となり得ることを示した。
- 1979-12-11
著者
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