東南極,エンダービーランド,ナピーアコンプレックスの 自然残留磁気(英文)
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概要
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東南極大陸ナピーアコンプレックスから採集された約38億年前の岩石試料について, 古地磁気学的研究を行った。得られた10個の試料のうち, 5個は交流消磁と熱消磁に対して安定であったが, 残りの5個の試料は不安定であった。安定な残留磁気を持つ試料は, 主に単磁区ないし擬単磁区構造を持つ磁鉄鉱である。変成年代などを考慮すると, ナピーアコンプレックスは25億年前の地球磁場を記憶し, 冷却速度が遅かったため, 地球磁場の変動も記憶している。最も信頼できる残留磁気の方向は, 480℃の熱消磁で得られ, その方向は, 伏角-82.9°, 偏角39.3°で, これから計算される古地磁気極は, 南緯75.0°, 東経14.5°である。
- 国立極地研究所の論文
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