男性高齢者におけるトレッドミル歩行能力の分析
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概要
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本研究は高齢者の最適な歩行スピードを検討するため, トレッドミルを用い, 様々なスピードでの歩行効率について検討を行った。対象者は60歳代の高齢者(高齢群)で, 日常生活に支障がない健康な男性4名であり, 20歳代の若年群男性6名の計10名である。トレッドミルを用いて, 歩行速度を25m/minから4分毎に25m/minずつ漸増し, 毎速度の間隔は充分に回復をして, 140m/min(高齢者は125m/min)まで運動を行った。歩調*身長および歩幅/身長と歩行速度との関係をみると, 両群ともに有意な正の相関関係が認められた。また同一速度で2群間を比較すると, 歩調*身長においては50m/minまでの速度で若年群は, 100m/min以上の速度になると高齢群で低い値を示し, 歩幅/身長においては逆の傾向を示した。よって両群の歩調*身長および歩幅/身長は75m/minのスピードで交差していることが認められた。以上の結果より, 高齢者における最適な歩行スピードは75m/min以下のスピードであることが示唆された。For determining which is the optimal walking speed in elderly, we compared the walking characteristics between healthy old adults [n=4, 64.3±0.8yr] and young people [n=6, 20.7±0.4yr] using treadmill exercise. The walking speed consisted of 5 stages including 25, 50, 100, 125 and 140 m/min, each speed continued 4 min, and between the intervals, an enough time was given to have a break. The young subjects reached the speed at 140 m/min, while the old sujects reached at 125 m/min. The significantly positive correlations were found in both groups between walking speed and the product of walking frequency×height, between speed and the quotient of walking amplitude÷height. At the same walking speed, the product of walking frequency×height showed lower under the speed of 50 m/min and greater above the speed of 100 m/min in the young subjects than in the old ones, but it was contrary for the quotient of walking amplitude÷height. The product of frequency×height and the quotient of amplitude÷height interests at 75 m/min. Our results suggest that optimal walking speed for old male adults is about 75 m/min.
- 2004-02-20
著者
-
三村 寛一
大阪教育大学
-
吉田 智美
大阪教育大学大学院
-
吉田 智美
大阪桐蔭高等学校
-
橋場 有哉
大阪教育大学大学院
-
齊籐 誠二
大阪教育大学教育学研究科
-
羅 彭
大阪教育大学教育学研究科
-
盧 偉華
大阪教育大学教育学研究科
-
鉄口 宗弘
大阪大学大学院
-
吉田 智美
大阪教育大学保健学教室
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