子どもの効力感の発達2 : 小学校5年から中学2年までの縦断的調査
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概要
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Investigated the longitudinal-developmental change on Feeling of Efficacy of 52 5th to 8th-grade students. Feeling of Efficacy scales contained Cognitive, Interpersonal and Physical Activity domains. Data were computed Cronbach's alphas and correlation coefficients on item-total scores. By factor analysis, Cognitive and Interpersonal domains were available for 7th and 8th. Findings revealed the decreasing of cognitive efficacy, and on the contrary increasing of interpersonal efficacy from primary to secondary school students. Physical activity scale was needed reconstruction of scales and factor structure.本報告は,小学5年から中学2年までの52名についての,4年間の効力感の縦断的調査である。調査の対象が在住する愛知県安城市は,都市化がとくに進んでいるわけでもなく, 安城から連想される純農村でもなく,極く普通の小都市である。効力感の発達的変化については,これまでの効力感は,認知・社会・運動のそれぞれの領域ごとに2つの下位因子として扱ってきた。小学生と中学生の比較のためには,それぞれの因子構造が同じでなければならないが,因子構造においては,同じであると判断できない部分があるので,まとめて領域ごとの効力感とした。しかし,運動領域においては,まとめて比較することも若干の疑念があるので,今後の研究課題とした。効力感の学年ごとの比較についてみると,認知領域の効力感が,小学4年から5年にかけて急激に低下したのを受けて,小学校から中学に再度急激に低下していく。また,社会領域の効力感は中学生になると,認知領域とは逆に,効力感は高くなる。中学3年以降の効力感のありかたには大いに興味の湧くところであって,今後の周到の調査計画の必要性が示唆された。
- 1993-02-10
著者
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