日本文化史学科必修科目「文化財論」1年目(2001年度)の講義記録
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概要
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「文化財論」は、2001年4月、大阪樟蔭女子大学学芸学部に新設された日本文化史学科の専攻科目の中の必修科目のひとつである。現行カリキュラムでは、1年生配当の科目として、春期・秋期それぞれ2単位、合計4単位で開講されている。 本稿は、2001年度、すなわち学科開設第1年目に筆者が担当した、その「文化財論」の講義内容を記録し、報告するものである。 2001年度の「文化財論」においては、文化財の保存と活用について、また文化財を将来に伝えることの意義や課題などについて、考えることに重点を置いた講義を行うことを目標とし、その際、<"身近"にある文化財の存在について認識させ、その意義を理解させる>という点を重視した。具体的には、無形民俗文化財の「当麻お練り」、文化財保護法、樟徳館などの登録有形文化財、無形文化財の狂言と落語、「生活文化財」と企業ミュージアムなどを素材とした講義を展開した。 1年目の講義を振り返って、内容面や方法面、また「文化財論」の特色でもある"学外授業"の位置付け方などについて多くの課題が残された。「文化財論」の担当者として、教育内容の厳選や効果的な教育方法の発見等に、今後なおいっそう努力していきたいと思う。
- 2003-03-06
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