<原著>数種の核菌綱および盤菌綱に属す子のう菌類によるブナ辺材, ロ紙, リグニンモデル化合物の分解

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概要

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数種の核菌綱と盤菌綱に属す子のう菌を用いてブナ木片, ロ紙, リグニンモデル化合物に対する分解力を検討した。さらにブナ木片中のリグニンに対する分解, リグニン分解酵素であるフェノールオキシダーゼ活性, 担子菌の木材分解と相関関係にある一電子酸化活性を測定した。供試菌の大部分はブナ木片に対して3ヶ月間で10%〜47%, ロ紙に対して60%〜90%の質量減少率を示した。ブナ木片中の質量減少率に対するリグニン減少率の割合は白色腐朽菌に比べて低く, 高いものでも0.6であった。この割合の高いものはリグニンモデル化合物をよく分解し, フェノールオキシダーゼ活性も高かった。一電子酸化活性は担子菌や軟腐朽を起こす不完全菌の木材分解と相関関係が認められるが, 供試菌では認められなかった。
近畿大学の論文
2002-03-31

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