京都府和知産スギ間伐木の材質(林学部門)

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概要

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京都府和知産のスギ間伐木(市販品)5本の材質をJIS規格に準拠して試験し, 次の結果を得た。(1)平均年輪幅は一般の間伐木よりもかなり小さな値を示した。気乾比重はスギ成熟材の標準値よりもやや大きかった。(2)曲げ強さ, 曲げ弾性係数, 縦圧縮強さの平均値はいずれもスギ材の標準値よりも大きかった。しかしバラツキが大きく, 95%信頼限界の下限値について比較すると必ずしも大きいとは言えない。各強度値と比重との間には明らかな正の相関が認められた。(3)木口断面上では樹皮側(辺材)の比強度は樹心側(心材)のそれよりも明らかに大きかった。とくに曲げ弾性係数では約30%の差が認められた。樹高方向の位置による差については本実験の範囲内(4cm)ではほとんど認められなかった。(4)半径方向および接線方向の収縮率, 膨潤率はスギ成熟材の標準値と大差なかった。
京都府立大学の論文
1978-11-30

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