土壌内肥料成分の季節的変化と桃・梨の生育との関係(農学部門)
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概要
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1.化学肥料である硫安と有機質金肥である菜種油粕とを窒素源として, それぞれを元肥として全量を与えた場合(元肥区), 一部を追肥として分施した場合(分施区)の影響を桃及び梨の1年生苗木を供試し, ポット栽培で究明した。元肥は3月下旬の定植と同時に施し, 追肥は年間施用量の40%を6月上旬に施した。2.硫安は分施した方が生育に効果的であるが油粕は分施の効果が不鮮明である。3.流出する肥料成分は季節的には降雨状況に影響され, 窒素のうち硝酸態窒素は新梢の伸長旺盛な5月∿6月に激しく流出し, 以後は激減する。アンモニア態窒素の流出は硝酸態窒素にくらべると甚だ量的に少なく, 時期的にはおそくまで流出する。4.リン酸の流出は季節的にはおそくまで続き, 季節による変化は硝酸態窒素のような激変はなく, 量的にもいちじるしく少ない。5.カリの流出の季節的変化は硝酸態窒素ほどでなくおそくまで続き, 量的には窒素と同じように多い。
- 京都府立大学の論文
- 1963-09-01
著者
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