I 平坦地に於ける成木の根群(柿の根群に関する研究)
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概要
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1) 成木の生体重は富有地上部49瓩強, 地下部36瓩強, 次郎地上部108瓩弱, 地下部49瓩であり, 次郎の富有に対する地上部生育の差は地下部に於ける差よりも助長されている。2) 冬季剪定で除去する1年生枝は全1年生枝の富有79%弱, 次郎77%に相当した。3) 根群の水平的分布は主幹より3-4mに達し, 栽植距離4.5m(2間半四方)では15年生程度の成木では既に外廓の根群が隣樹のものと交錯し不都合を生じている。4) 垂直的分布の様相は耕土が浅く30cm程度, 心土は大礫を含み, 根群の進展に不適当な土層にも不拘, 中根以下の根は地表下90cm以下に迄貫入している。次郎の方が耕土の条件も影響して深根性を呈した。5) 細根は地下部生体重の6-7%に過ぎず, 柿に対しては細根の発生を促す為に特に有機質肥料の施肥が必要である。6) 細根の分布は主幹近くにも案外多く, 成木に対する施肥は輪肥よりも全園撒布が合理的である。7) T-R率は落葉時無剪定状態で富有1.4,次郎2.2であつた。
- 1953-09-01
著者
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