土壌の種類が果樹の生育に及ぼす影響(第 1 報)(農学部門)
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概要
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柿1年生実生を供試し, 7種類の用土で7試験区を設け, 1試験区当り6樹で鉢栽培を行ない, 土壌の種類が柿の生育に及ぼす影響を調査した。1)壌土が柿の生育に好適し, 粘土及び砂土では生育が極めて不良であつた。2)生育良好樹も生育不良樹も略同じ成長曲線を示めした。3)生育良好樹の三要素吸収量は生育不良樹に比べて大であるが, その吸収量比率は両者間に一定した傾向は認められなかつた。4)有機質の添加は柿の生育を助長し, 壌土+有機質を用土とした場合の生育が最も良好であつた。5)有機質の添加は腐植の増加となり, 腐植の増加は柿の生育に好影響を及ぼしたと解される。6)有機質の添加は腐植の増加及び土壌内窒素含量の増加に関連した。7)有機質の添加は土壌の酸性度を緩和する傾向が認められた。謝辞 : 本実験は昭和35年度の文部省科学研究費の補助を受けた総合研究"根圏の化学的並びにγ線による研究"の一分担試験として行なつたものである。明記して厚く謝する次第である。
- 京都府立大学の論文
- 1961-09-01
著者
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