ポポウに関する研究(第 4 報) : 花粉の抗濕性及び落果調査に就て
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概要
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1. 西京大学農学部演習林苗圃に栽植されているボポウ樹を供試して, 水湿及び低温による花粉処理が発芽能力及び結実歩合に及ぼす影響を調査し, 併せて落果現象に就ても調査した。2. 花粉の抗湿性は比較的強く, 発芽能力並に結果歩合には大した影響が認められないが, 水中10分間浸漬処理では稍能力が減少した。3. 花粉の低温処理(0∿3℃1時間, 7∿10℃4時間)に於ては大した能力の減退は認められず, 0∿3℃3時間では発芽能力は若干減少した。低温処理が長時間の場合には能力が減少する様に思はれる。4. 開葯1日前の同様な低温処理は花粉発芽に及ぼす影響は認められなかつた。5. 落果の波相は花後1週間頃に第1回, 5月中旬に第2回, 5月下旬に第3回の山が見られ, 初期の落果は不受精により, 後期落果は種子の発育不完全及び果実と枝葉並びに果実間の養分競合等の生理的原因によるものと考えられる。
- 京都府立大学の論文
- 1956-09-01
著者
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