ポポウに関する研究(第 2 報) : 自家授粉による結実歩合並びに花粉の発芽試驗に就て
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概要
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1,西京大学農学部演習林苗圃に栽植されているポポウ樹を用い, 授粉と結実との関係を明らかにする目的を以て, 自家結実歩合, 花粉の発芽試験並に花柱内の花粉管の行動を調査した。2,自花受精率は0%, 自家受精率は10∿22%, 他家受精率は35%を示めした。3,幼花に対し人工的な自家並に他家授粉は受精率極めて低く問題にならない。4,花粉の発芽に就ては, 発芽温度20℃に於て新鮮花粉は3時間後70%, 5日間貯藏花粉は40%内外の発芽率を示めし, 発芽温度15℃で新鮮花粉は3時間後55%, 5日間貯藏花粉は20%内外の発芽率を示めし, 20℃に較べ花粉管の伸長が幾分劣る。尚培養基の蔗糖濃度の相違が発芽に及ぼす影響は大して認められなかつた。5,成花の花柱内の花粉管の行動は所謂螺旋状, 扁平, 逃避等の異常成長及び花粉管先端の膨大は認められず, 授粉後大略20時間位で子房内に伸長している。
- 京都府立大学の論文
- 1954-09-01
著者
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