緩傾斜地に於ける桃の根群分布状況について
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概要
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緩傾斜で肥沃な土壤に生育する7年生の桃樹2木を供試し, 1本は区劃根群採集法により, 他は塹壕式根群露出法により根群の分布様相を究明した。その概要は次の通りである。1) 地上部生体重210kg, 根量101kg強, T-R率は2.08であつた。2) 水平的分布は半径4m以上に達し, 根量最多は0∿1mの範囲であつた。3) 垂直的分布は地表下120cm以下に達し, 最多に存在するのは0∿30cmの範囲であつた。4) 根群の様相は多分に水平的で, 斜面の上方により多く伸展していた。5) 根群は細根9.56%, 小根11.39%, 中根17.72%, 大根35.37%及び根幹25.96%であつた。6) 細根は特に堆廐肥の施与された部分に分岐し, 細根の分岐には堆廐肥等の有機質の存在が重要な影響を及ぼしていた。
- 京都府立大学の論文
- 1957-09-01
著者
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