高齢者理解に関する学習効果 : 老年保健を中心に
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概要
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高齢者と接した経験の少ない学生に対して,老年保健における高齢者理解にいての効果的な教育方法を検討するために,本学学生が提出した記録物等の内容の分析を行うことで,学生の高齢者理解の現状を把握することを試みた。その結果,学習当初は,表面的に現れているさまざまな高齢者の特徴を新鮮な気持ちで捉えることから始まるが,高齢者と接する体験を積み重ねていくことで,生活歴に影響されている現在の高齢者の多様性を徐々に理解することができてくるようになり,授業後半になると,身体的老化が心理面・社会面に影響を与えることや,他者との交流・社会的役割・生きがいや楽しみを持つことが高齢者の健全な生活にとって重要であるという理解を得られるようになっていることが認められた。さらに,現在我々の行っている授業展開において,コミュニケーションの理解について強化できる可能性が認められた。
- 神戸市看護大学短期大学部の論文
- 2002-03-06
著者
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松浦 由紀子
神戸市看護大学短期大学部(老年看護学)
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藤原 智恵子
神戸市看護大学短期大学部
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森田 愛子
神戸市看護大学短期大学部
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藤原 智恵子
神戸市看護大学短期大学部:老年看護学
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森田 愛子
神戸市看護大学短期大学部:老年看護学
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