<原著>地域保健事業の評価 : 主として老人保健法に基づく保健事業の検討
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概要
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老人保健法に基づく保健事業の評価を「老人保健事業マニュアル」の評価指標を用いて山口県内56市町村において平成8年と12年に実施した結果を分析した。評価は,(1)総括的評価,(2)健康手帳,(3)健康教育,(4)健康相談,(5)機能訓練,(6)訪問指導,(7)口腔保健,(8)健康診査の8領域,61項目について保健事業担当者の自己評価で行った。評価は4段階評価で最も高い評価を「4」とした。平成8年と12年の評価結果でが検定により有意差を認めだのは,「老人保健福祉計画の推進」と「訪問指導の対象者の把握」であった。市と町村間では,「訪問指導の対象者名簿の作成」,「口腔保健の実施体制及び他事業への導入」,「健康診査情報の把握,基本健康診査受診率」,「がん検診受診率目標達成の見込み」,「胃がん・子宮がん検診受診率,要精検率」,「大腸がん検診受診率」において有意差を認めた。保健事業評価の効果判定と次年度以降の活動への反映は十分になされておらず,評価指標の標準化と日常業務への位置づけが今後の課題であると考えられた。
- 山口県立大学の論文
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