甲状腺腫瘍, 気管腫瘍, 肺癌に対して一期的手術を施行した一例
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概要
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甲状腺・気管・肺の3臓器同時重複腫瘍を経験した.症例は59歳,女性.胸部異常陰影のため当院紹介となった.胸部CTを行い,右上葉に周囲にすりガラス陰影を伴う径3cm強の腫瘤を認めた.気管支鏡検査を行い,声門直下に気管腫瘍を認めた.頸部MRIを行い,気管腫瘍と同一レベルに右甲状腺腫瘍を認めた.三重複腫瘍に対して,一期的手術を計画した.まずラリンジアルマスクで全身麻酔導入し,頸部襟状切開下に甲状腺右葉切除および気管管状切除を行った.術野挿管を行い,気管後壁吻合を行った.スパイラルチューブを抜去,ダブルルーメンチューブを経口挿管,直視下に末梢側に誘導し,残りの気管前壁吻合を行った.引き続き側臥位で完全鏡視下右上葉切除およびリンパ節郭清(ND2a)を行い,手術終了した.術後経過は良好で,吻合部の治癒も良好であった.
- 2010-01-15
著者
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宮本 好博
独立行政法人国立病院機構姫路医療センター 呼吸器外科
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大角 明宏
独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器外科
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今西 直子
独立行政法人国立病院機構姫路医療センター 呼吸器外科
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三浦 幸樹
市立岸和田市民病院 呼吸器外科
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宮本 好博
国立姫路病院呼吸器外科
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宮本 好博
国立病院姫路医療センター呼吸器外科
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今西 直子
国立病院姫路医療センター呼吸器外科
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大角 明宏
独立行政法人国立病院機構長良医療センター 呼吸器外科
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宮本 好博
国立病院機構姫路医療センター呼吸器外科
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宮本 好博
NHO姫路医療センター呼吸器外科
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大角 明宏
京都大学大学院医学研究科呼吸器外科
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