PCPSを併用し気管支鏡下切除を行った気管原発神経鞘腫の1例

元データ 2002-09-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

気管原発神経鞘腫は稀な疾患であり,本邦において気管支鏡下切除のみの文献報告はみられない。目的。PCPS(percutaneous cardiopulmonary support system)を併用して気管支鏡下切除を行った1例を報告し,治療の妥当性,処置中の安全対策につき考察する。症例.18歳,男性.徐々に進行する吸気困難で受診し,CTにて頸部気管内腔を約90%閉塞する有茎性腫瘤を認めた。ラリンゲルマスクにて全身麻酔導入し,気管支鏡下にNd-YAG レーザーで腫瘤茎部を焼灼切離,腫瘤を摘出した。術前に導入したPCPSにより,術中の一過性無換気状態においても酸素化が可能であった.病理診断は神経鞘腫であった。結果,PCPSの併用により,気管原発神経鞘腫を気管支鏡下に安全に切除しえた。後9カ月で再発を認めていない.結論.処置中に窒息するおそれのある場合,術前に危険回避の対策を講じておくことが必要である。本症例では,PCPSによる酸素化が極めて有用であった。

著者

長井 信二郎 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器外科
今西 直子 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター 呼吸器外科
宮本 好博 国立姫路病院呼吸器外科
大角 明宏 独立行政法人国立病院機構長良医療センター 呼吸器外科
宮本 好博 国立病院機構姫路医療センター呼吸器外科
岡田 圭司 国立姫路病院呼吸器外科
大角 明宏 国立姫路病院呼吸器外科
今西 直子 国立姫路病院呼吸器外科
長井 信二郎 国立姫路病院呼吸器外科
宮本 好博 NHO姫路医療センター呼吸器外科
長井 信二郎 国立病院姫路医療センター呼吸器外科
大角 明宏 京都大学大学院医学研究科呼吸器外科

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