水素結合型紫外線吸収剤とヒンダードアミン光安定剤の相乗作用
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概要
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水素結合型紫外線吸収剤(UVA),たとえばフェニルサリシレートおよびベンゾトリアゾール系UVAとヒンダードアミン光安定剤(HALS)の相乗作用を,ベンゾフェノン系UVAのそれと比較しつつ検討した。前二者のUVAは,ベンゾフェノン系UVAと同様のHALSとの相乗および拮抗相互作用を示し,その相乗作用は拮抗作用をりょうがした。光酸化防止の序列はベンゾトリアゾール>フェニルサリシレート>ベンゾフェノンであった。ペルオキシラジカルを捕そくすることによって偶然生成するUVAキノンをHALSが還元し,新しいUVAを再生する。この再生の順序は光酸化防止の順序とよく一致した。かくして,そのような再生はUVAとHALSの相乗作用の本質であると結論される。
- 社団法人石油学会の論文
- 2008-03-01
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