ガス産生細菌性肝膿瘍の1例
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概要
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症例は62歳,男性.20年来の糖尿病あり.食欲不振を主訴に来院した.腹部単純X線検査でニボー形成を認めた.US, CTで大量のガス形成をともなう肝膿瘍および胆石·胆嚢炎と診断された.膿瘍と胆管との交通を認め,膿瘍および胆汁からKlebsiella pneumoniaeが検出された.抗菌薬,ドレナージ治療により軽快した.糖尿病患者では,易感染性に加え細菌によるガス産生の亢進とガス排泄の障害がみられ,このことがガス産生肝膿瘍を生じやすい一因と思われた.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2007-07-05
著者
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比嘉 眞理子
済生会神奈川県病院内科
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山室 渡
済生会神奈川県病院内科
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森 孝之
済生会横浜市東部病院内科
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森 孝之
済生会横浜市東部病院 消化器内科
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畑 宗一郎
済生会横浜市東部病院内科
-
畑 宗一郎
東邦大学 第二内科
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山室 渡
済生会横浜市東部病院内科
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比嘉 眞理子
済生会横浜市東部病院糖尿病・内分泌内科
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町田 洋太
済生会神奈川県病院内科
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児島 克明
済生会神奈川県病院内科
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森 孝之
済生会神奈川県病院内科
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畑 宗一郎
済生会神奈川県病院内科
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町田 洋太
済生会横浜市東部病院内科
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